令和二年書初めは春に行われる大きな書道展用作品の練習。 こちらは中国 趙宗文の漢詩の一部。 清明道中懷いを書す 春風が吹いて花が咲き乱れ、旅人は季節の移り変わりの早さに驚く。 寒食を過ぎたというのにまだ旅の途中であるのを嘆き、衣服を替えることも…
新年明けましておめでとうございます。 調布飛行場からの初日の出です。 今年もどうぞよろしくお願い致します。 夜明け前
2019年も残りあとわずか。今年もたくさんの素敵なご縁をいただきました。 お客様がお喜びになっていただき、微力ながらもお役に立つことができたことに喜びを感じ、彫らせていただいたことに感謝しております。 仏像彫刻工房優月を開設した2018年4月から…
道祖神様が完成し、本日ご依頼主様の元へお届けにお伺いしました。 私のブログをご覧になりご依頼いただいてからお会いすることもなく、メールでのやりとりで制作させていただきました。 ご両親のために仲睦まじいお二人の様な道祖神様を彫らせていただきま…
道祖神の仕上げ、もうすぐ完成します。 表面の凹凸が見易いのは太陽光、自然な光なんです。 夜に作業をしていて綺麗に仕上がったつもりでも、お天道様の下では誤魔化せません(笑) 機械で表面をツルツルにすることもできますが、やっぱり人の手で仕上げたもの…
最終段階の仕上げに入っております。 表面をツルツルにするわけですが、ヤスリは使わず彫刻刀だけで仕上げていきます。 まずは平らな面を一本一本通していきます。そして今度はその面と面との間の凸になった部分を更に平らにしていきそれを繰り返していくと…
仏像を彫っていてやっぱり時間がかかってしまうのがお顔の部分。自分が納得いく顔にならないと眠れなくなるのです。いつも彫り直しが効くように顔の部分は少し多めに残しておきます。「これで良し!」と思っても、翌日見てみると光の加減で違って見えて修正…
今日は久しぶりに彫刻刀作り。 これが結構手間がかかるのです。 まずドリルで穴を開け刃を差しました。 これからかんなで持つ部分を削っていきます。 仏像彫刻を始めた頃、まずは彫刻刀20本を作るところから始めました。 そして色を塗り、乾かしてからヤスリ…
一昨年前にお納めしたマリア様。 お客様がポルトガル旅行に行かれた際に一緒に連れて行ってくださったのです! 世界遺産であるアルコバッサ修道院とエヴォラにある教会で写真を撮ってくださいました。 自分ではなかなか行くことができない場所に彫らせていた…
粘土で形が出来上がったものに線を引き、縦横それぞれの線に番号をつけます。 粘土を見ながら木を彫り進めて行きます。 今回彫る木は木曽檜。 この道祖神に合った、とても優しくて温かみのある木が手もとにやってきてくれました。
小さな不動明王。 本体の高さは約9センチ、 台座と光背を含め全体で約16センチです。 小さくて可愛いけれど力強い表情に。 空海が日本に伝えた不動明王は髪型は総髪で両眼開いていて、下唇を噛んでいるもの。 その後時代によって色々なお姿の不動明王が彫ら…
道祖神 遠い遠い昔からそこにいる。 風に吹かれても、雨に打たれても、 ただただそこにいる。 二人は静かに淡くひとつになっていく。 ながいながい時を経た今、そして永遠に。
地蔵菩薩立像(五寸)が完成致しました
今日の午前中は仏画で阿弥陀如来の下絵を描く。 仏像彫刻でもそうなのですが、左右対称にするのが難しい。。顔を何回も描き直す。。
道祖神の様な像を木彫で制作させていただきます。 今回の制作は仲睦まじいご両親への想いを、道祖神の様な夫婦和合の様子を木彫で表現するというご依頼です。 ご両親のお写真をたくさん共有してくださり拝見し、写真からご夫婦のあたたかい愛の絆を感じ胸が…
台座も完成。 お散歩にでも出かけよう。
地蔵菩薩立像も完成間近になってきました。 円光背は蟻桟(ありざん)という手法で円の部分と棒の部分が組み込まれています。 あとは台座の仕上げをして完成です。
地紋彫りしたものを額に入れると一段と引き立ちますね。 バックの色によっても雰囲気が変わる。 今回はえんじ色、重厚感がでます。
仏像彫刻を始めた頃、まず彫刻刀の使い方から教わりました。その時に彫ったのが「地紋彫り」。その頃は真っ直ぐに彫刻刀で刻みこむ事も出来ず四苦八苦。平らな面を彫るのも凸凹になり。基礎とはいえ地紋彫りはとても難しいのです。 今回制作したものは額装を…
パナソニック汐留美術館で開催されている「マイセン動物園展」へ ドイツのマイセンはヨーロッパで初めて硬質磁器製造に成功したブランドです。 17世紀になり東インド会社が設立され、中国や日本などから東洋磁器が輸入されるようになりました。それまでヨ…
東京はすっかり青空になり、 午前中は大掃除と洗濯、気分もすっきり。 先日購入したお香を焚く。 日本最古の御香調達 薫玉堂さんのお香。 いくつかの香りを試させて頂き、「音羽の滝」を選びました。 今、地蔵菩薩像の仕上げ中。仕上げには自然光がいいので…
いつもご指導頂いている関侊雲仏像彫刻・木彫刻学院のホームページでご紹介頂きました。こちらで学ばせて頂いてから7年目ですが、仏像彫刻は一生学びだと思っております。仏師 関侊雲先生、紺野侊慶先生は10代から修行をされ、この道20年以上です。代々受け…
地蔵菩薩様の右手に持たれているのが錫杖です。 修行中の僧が山中を歩いている時に錫杖についている輪で音を鳴らし、猛獣や毒蛇などから身を守っていた。 一説によれば武器として使われていたとも言われている。 六つの輪は仏教での六道(輪廻転生する六つの…
地蔵菩薩様の手、今回は手だけを彫り上げ、 後ほど本体に付けます。 右手には錫杖を持ち、左手には宝珠を置きます。 手も顔と同様表情が出るので難しい。 人の手もその人が表れますよね。
襞、一本一本に拘っていると全体のバランスを崩す。そして全体を削り、また襞を彫り直す。 これを何度か繰り返し整えていく。 書道も一緒だ。一点集中すると全体のバランスが取れないので常に俯瞰しないといけない。 人生も同じだな。。なんて思います。
地蔵菩薩立像 ここから細かく彫り込んでいきます。 地蔵菩薩は釈迦如来入滅後から56億7000万年後の弥勒菩薩が現世に現れるまでの間、命あるもの全てを救ってくれると言われています。
聖観音菩薩立像(五寸)が完成し、お納め致します。 今回の制作はご依頼主様の御守りとして、日々祈ることを通して心の平穏をとのご希望からでした。 こじんまりとした大きさなので、日常の空間に馴染むかと思われます。 日々、健やかに穏やかにお過ごしになら…
激しく降る雨音、こんな日は作業に集中できる。 地蔵菩薩立像(五寸)の荒彫り段階。
今日から新たな仏像制作、地蔵菩薩立像 五寸(高さ約15センチ)です。 前回の聖観音菩薩立像と同じ大きさになります。 今回は定年退職をされて、ご自身へのご褒美に彫ってほしいとのご依頼で、お手元に置かれるのに小ぶりな仏像をということでした。 仏像をご…
中心と外側の輪に穴をあけ、 線を全て放射線状に差し込みました。 本体に対して少し被さるような角度で取り付けます。 こちらを台座に差し込みます。