お不動様、完成

東寺の不動明王像に似たお顔の、可愛いお不動様というご依頼を頂き、完成しました。 東寺の不動明王像は日本最古で空海が伝えた「大師様(だいしよう)」(髪を総髪にし、両目を見開き、上歯で下唇を噛む)という形式に造られています。 本体の高さは約10センチ…

釈尊成道会(じょうどうえ)

12月8日はお釈迦様が悟りを開かれた日で成道会(じょうどうえ)が行われます。 釈迦の教えは諸行無常、諸法無我、涅槃寂静に集約されます。 #釈迦如来坐像#成道会#お釈迦様#仏像#木彫#悟り

お不動さん 羂索(けんじゃく)

お不動さんの羂索(けんじゃく)はもともとはインドの武器。仏教では煩悩を捉え、縛る持物となりました。仏教の教えを聞かない者を捕らえ、仏の慈悲で救います。 この紐は職人さんが一本一本作った貴重なもの。綺麗な発色で艶があり、美しいですよね。 #不動明…

千手観音菩薩 御守

そっと掌に千手観音菩薩の御守り。 材質は桜の木。 生まれた年によって守護してくれる仏様が定まっています。 千手観音は子年生まれの方。 虚空蔵菩薩・・・丑・虎年生まれの方。 普賢菩薩・・・・辰・巳年生まれの方。 大日如来・・・・未・申年生まれの方…

彫刻刀作り

9年前、仏像彫刻を始めるためにまずやらなければならなかったこと、それは彫刻刀を20本作ることでした。「えっ、彫刻刀から?!」正直驚くと同時に「先は長いな。。」心の中で呟きました。。 よく使う彫刻刀はすぐ短くなってしまいます。ずっと作ることを…

小さなお不動さん(1)

今度のご依頼は、東寺にある不動明王様のお顔に似させた小さなお不動さんの制作です。 東寺の不動明王様は空海が伝えた「大師様(だいしよう)」(髪を総髪にし、両目を見開き、上歯で下唇を噛む)という形式で造られています。不動明王像としては日本最古のもの…

菩薩半跏思惟像 完成

ようやく完成致しました。 昨日無事にお客様のもとにお届けしました。とても喜んでいただきほっとしました。 今回材質を桜の木にしたこと、正解でした。とても硬い木なので彫る過程はかなり苦労しましたが、仕上がりは光沢があり、雰囲気がこの菩薩様に合っ…

菩薩半跏思惟像の光背(3)

竹の様に節目を付ける。めりはりが付いてよい雰囲気に。桜の木は硬いので丁度竹の様な質感でいいかもしれない。

菩薩半跏思惟像 光背(2)

本体の仕上げをしつつ光背を彫り進めています。かなり細かいですが硬い木なのでかけることが少なく細工しやすいです。 「今ここ」に集中する。 マインドフルネスや瞑想に近い状態。

菩薩半跏思惟像 光背(1)

ある程度本体が彫り上がり、あとは整えて仕上げをしていきます。 同時進行で光背を作っていこうと思います。 木取りの段階で予めとっておいた端材を使って光背と光脚を作ります。 ある程度の大きさに切り落とし、叩き鑿で厚みを薄くします。 光背の形を鑿と…

台座と足元を彫り進める

外は雨 すっかり秋の気配 お香を焚いて、心鎮める

今日から8月 裳を彫ってます

今日から8月、暑い日が続いていますが皆様如何お過ごしでしょうか。菩薩半跏思惟像、淡々と彫り進めています。だいたいの形ができてきて、今は裳の部分を彫っています。その後は台座部分の形を出していきます。 皆さま、体調管理にお気をつけてどうぞご自愛…

久しぶりの中目黒

久しぶりの中目黒。 目黒川沿いの桜の木々は緑が深みを増していた。 クローズしてしまった店がちらほら。いつもまにか新しい店舗がオープンしている。 家で籠って一人で黙々と作品を彫っていると目が慣れてしまって客観性を失いがち。 師匠に見ていただくと…

半夏生 菩薩半跏思惟像 「顔」

7月2日から雑節である半夏生になりましたね。関西ではタコを食べるそうで、夕飯の買物に出かけたらタコ並べられて売っていました。 菩薩半跏思惟像のお顔を彫っているのですが、なかなか決まりません。。光の当て方で表情が変わり、昼と夜でも違ってくる。小…

菩薩半跏思惟像 制作過程

だいぶ形が見えてきたかな。。 右手が頬に付いているので顔が決まらないと中々縮めることが出来ずにいます。 まだ左手もはっきり出ていないので先にそちらを進めるか。 他の箇所も進めながらバランスをとっていこう。 今日の東京は晴れたり急に雨が降ったり。…

力作業が続いております

菩薩半跏思惟像はまだ荒削りで力作業が続いております。 これくらいになると檜でしたら彫刻刀を使うのですが、桜の木はかなり硬く、ある程度まで鑿で叩いて落としてからになりそうです。 少し形が出てきましたね。 少しずつ彫り進めていきます。

粘土制作完了

菩薩半跏思惟像の粘土制作が完了しました。 粘土ですと細かい部分は表現しにくいので省略しています。 出来上がった粘土を見ながら彫るので、升目と線の番号をつけます。 今回は桜の木で彫ります。だいたい檜で彫ることが多いのですが、檜よりもかなり硬いの…

菩薩半跏思惟像

菩薩半跏思惟像 ご縁を頂き彫らせて頂くことになりました。 まずは粘土で形を作り、木を彫っていきます。 ようやく形が整ってきました。 ここからもう少し細かい部分を作り込んでいきます。 粘土が出来上がったら今回は桜の木で彫っていきます。 #仏像 #菩薩…

横浜市歴史博物館 特別展「横浜の仏像」へ

今、横浜市歴史博物館で行われている特別展「横浜の仏像」に行って参りました。 そして萩原哉先生(横浜市文化財総合調査団主任調査員・武蔵野美術大学非常勤講師)に特別講義をして頂き、貴重なお話をお聞きすることができました。 今回の展示は横浜市域に…

師匠監修の新書が出版されました

師匠である仏師 関侊雲先生、紺野侊慶先生監修の新書が出版されました。 「細部を美しく仕上げる 仏像彫刻 表情・頭部・手・足」 師匠から教わった仏像彫刻の基礎が事細かく丁寧に描かれています。仏像彫刻をされる方にはとても参考になる有難い一冊です。教…

灌仏会

4月8日は灌仏会、お釈迦様の誕生の日 お釈迦様がお生まれになって言われた言葉 天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん) 人間ひとりひとりが尊い存在だと。

千手観音 御守り

千手観音の御守りですが、桜の木は非常に硬く、この船の様な形になるまで叩きノミである程度彫りました。 これから表面を彫ります。 後ろは彫刻刀でつるんとした仕上げに。 昨年熊野を訪れた際に補陀洛山寺を参拝し、御本尊である千手観音菩薩立像(重要文化…

千手観音 御守り

大きさ僅か10センチ程。細工がし易いように硬い木、桜の木を選んだ。 寸法よりも木が厚かったので鉋で削ったりノミで叩く。かなり硬い。

釈迦如来坐像 本体製作過程(整理)

釈迦如来坐像(一尺)本体の形がほぼ出来上がり、これから整理をし形を整え、仕上げていきます。 今夜は雪の予報、冷え込んできました。 どうぞ暖かくしておすごしください。

柴又帝釈天 彫刻ギャラリー

葛飾柴又帝釈天題経寺 彫刻ギャラリー 本堂の奥には彫刻ギャラリーと大庭園があります。こちらの彫刻が圧巻でした! 本堂は総欅造りで、この御堂の外壁に素晴らしい木彫が施されているのです。 その彫刻は法華経の説話を10人の名彫刻師によって彫られたもの…

浅草寺 お水舎の龍神像

1月5日、浅草寺にお参りに行ってきました。日中はまだ多くの参拝客で賑わっていて、他からお参りすることに。 雷門の目の前に建つ浅草文化観光センター8階展望スペースからの眺めはおすすめです。 無料で比較的空いています。 そして日が落ちた頃にお伺いし…

2020年お正月に想う

新年が明けたと思ったらもう1月7日。今日は松の内、そして七草粥をいただく日ですね。 お正月は元旦から彫り始めていましたが、ゆっくりと今年の目標や計画を練る時間も取ることにしました。というのも今年で私ちょうど50歳になるのです!彫刻ができるのも…

書初め

令和二年書初めは春に行われる大きな書道展用作品の練習。 こちらは中国 趙宗文の漢詩の一部。 清明道中懷いを書す 春風が吹いて花が咲き乱れ、旅人は季節の移り変わりの早さに驚く。 寒食を過ぎたというのにまだ旅の途中であるのを嘆き、衣服を替えることも…

初日の出

新年明けましておめでとうございます。 調布飛行場からの初日の出です。 今年もどうぞよろしくお願い致します。 夜明け前

2018年〜2019年 作品集

2019年も残りあとわずか。今年もたくさんの素敵なご縁をいただきました。 お客様がお喜びになっていただき、微力ながらもお役に立つことができたことに喜びを感じ、彫らせていただいたことに感謝しております。 仏像彫刻工房優月を開設した2018年4月から…