菩提樹の下で悟りを開かれる直前に、お釈迦様は右手を大地につけ、魔を追い払ったと言われています。その手の形が触地印(そくちいん)、後に自らの煩悩を打ち消す手の形として降魔印とも呼ばれるようになりました。
今回彫らせていただくのはこの触地印を結んだ釈迦如来坐像になります。
悟りを開かれる直前のお釈迦様はガリガリにやせ細っている像がありますが、
少し細めの印象になるような釈迦如来坐像をイメージして図面を描きました。
A1サイズに描く。実際に木で彫るのは像高5寸の像。
木で彫った釈迦如来坐像を型として、等身大より一回り小さい石像を作られる。
5寸の像を等身大ほどに拡大するとバランスがかなり違ってくるので、
図面の段階で大きく描き、それを縮小したものをもとに作っていく。
縮小した図面でまずは粘土像を作っていきます。