伊豆創生の集い

「伊豆創生の集い」
私達の「日本のこころ」が未来を創ってゆく

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まず始めにお話しいただいたのが
東大寺 北河原公敬長老。
釈迦が悟りを開いたインド・ブッダガヤにある印度山日本寺が今年で開山45年を迎え、そちらのご住職でもあられます。
ブッダガヤは最貧州で境内では無料で給食付きの幼児保育施設「菩提樹学園」を運営されているそうです。

次に願成就院 小崎祥道住職、上原美術館主任研究員 田島整さん、伊豆学研究会理事長 橋本敬之さんによるパネルディスカッション。

伊豆半島には多くの貴重な仏像安置されています。昨年行われた上野国立博物館での「運慶展」でお目見えした願成就院毘沙門天阿弥陀如来像などもそのいくつか。
成就院 小崎祥道ご住職のお話しでは運慶は僧侶としても厳格に真摯に生きてこられたことが伺えました。
運慶は法華経の写経を厳格な作法で行ったそうです。比叡山清水寺からわざわざ汲み取った水を使い、軸木には焼討ちで被害を受けた東大寺の柱を利用しました。
運慶の仏像からはそういった運慶の生き様、エネルギーが現れているので魅了されるのかと思います。

上原美術館主任学芸員の田島整さんのお話も興味深かったです。
どうして伊豆に多くの仏像が残されているのかというお話し。どこにもその記録がないそうです。
田島さんの推測では海を渡って船で運ばれたのではないかという。
伊豆半島はかつて海上交通が栄えていたので、そこに暮らす人々を守るため仏像が大切に残されています。

先日釈迦如来坐像を三島のお客様にお納めさせていただいたこともあり、伊豆半島に深いご縁を感じます。
これから色々と散策してみようかと思います。

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